フィンランド雑貨の価値を高めているもの
北欧雑貨ブームが起こり、フィンランド雑貨も人気を集めています。フィンランド雑貨の価値を高めている要素に、フィンランド人のアイデンティティや伝統あるブランド雑貨の存在があります。
フィンランド人のアイデンティティ
フィンランドには「ムカヴァ(mukava/心地よい)」という言葉があり、フィンランド人はこの言葉を人だけでなく身の回りのものに対しても使います。フィンランド人は一般市民からデザイナーまで多くの人が、日常生活で使うものに「実用性」と「ビジュアル」のバランスがとれたものを求めるため、家の中には素朴でありながらもデザイン性に優れたアイテムが並んでいるのです。
実用性とビジュアルの両方にこだわるため、新しくものを購入する時はとても慎重になるそうです。本当に必要なものかどうか、今あるものとは調和はとれるかなどと深く考えたうえで購入を決定するので、フィンランド雑貨を含む日用品は必然的にクオリティの高さが求められるのです。このようなフィンランド人のアイデンティティが、フィンランド雑貨の価値を高めていると言えます。
伝統あるブランド雑貨の存在
フィンランドを代表するブランドには、marimekko・イッタラ・アラビアなどがあります。全てのブランドに共通していることが長い歴史を持っているということです。また、時代が移り変わる中でも色褪せることなく「不変の価値」を見出し続けています。
● marimekko
マリメッコは鮮やかな花柄(ケシ・バラなど)が特徴です。マリメッコの生みの親であるアルミ・ラティア「私たちは、夢を描かなければならない。他の人とはひと味違う、独特の夢なら、なお良い」という言葉を残し、全ての人に愛される製品を常に考え、品質もデザインもいいものを提供しています。日本ではマリメッコは高価なイメージがありますが、現地では学生カバンやアパートのカーテンなどに使われており、日常品として馴染みがあります。
● イッタラ
イッタラはモスグリーンやブルーベリーの青、砂の茶色などの自然色が特徴のガラス製品です。イッタラのデザイナーであるカイ・フランクが「色があれば、他の飾りはなくていい」というポリシーの元、製品は作り出されています。また、イッタラはデザインだけでなく、割れにくいという丈夫さも兼ね備え実用性にも優れています。
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